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平成29年度神河町戦没者追悼慰霊祭

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 慰霊の言葉

 

 本日ここに、過去の大戦において亡くなられました神河町出身五八八柱の戦没者の方々の追悼慰霊祭が執り行われるにあたり、謹んで哀悼の誠をささげます。

理不尽な戦争により将来の夢や希望も失わされ、さぞや無念であったと思います。皆様方の尊い犠牲の上に、日本の発展と平和が生まれ、私達は平和な暮らしを享受させて頂いています。

 しかし、大戦から七十二年を迎える今日においても、シリアをはじめとする多くの国において、内戦が勃発したりテロの連鎖が続いています。また、中国の軍備拡大、南沙諸島における埋立基地化等の海洋進出の動きは、新たな覇権主義として隣接する国々にとって看過出来ない事態となっています。          

尖閣諸島、竹島、北方四島等の領土問題も、中国、韓国、ロシアとの間における過去の統治と戦争の悲劇、そして、利権と国防をはじめとする軍事的諸課題等において、それぞれの国において大変重要な課題でありますが、それらがエスカレートすると再び過去の過ちを繰り返すことになります。

また、北朝鮮が国連の安保保障決議に反して核実験や長距離弾道ミサイルを繰り返し発射させたり、西ではイランが核保有への道に進み、世界は核の脅威にさらされています。

 また、忘れていけないことは、チェリノブイリ原子力発電所事故や、3・11東日本大震災によって起こった福島原子力発電所事故であります。事故後三十一年が経過をするチェリノブイリにおいても、いまだに石棺で囲ったままの原子炉の処理問題や高濃度の放射能汚染問題が残されています。福島原子力発電所は、漏れ続ける放射能汚染水やメルトダウンした燃料棒の処理をはじめ全くと言って廃炉の目途は立っていません。

核の平和利用と安全の確保については国論を二分しています。政府の『原発は重要なベースロード電源と位置付けた[エネルギー基本計画]』の閣議決定と、脱原子力社会の展望について真摯な国民的議論を行わなければなりません。

安倍首相が憲法改正に向けて動き出しました。二〇二〇年の施行を目指し、憲法9条に自衛隊の存在を明文化する案を提唱していますが、党内でも異議が出ており議論のあり方含めて、今日までの平和な日本を維持できる論議を行って頂きたいものです。

 戦争を知らずに平和を享受している世代が多くなるにつれ、戦争の恐ろしさ、悲しさ空しさを理解している方々が少なくなっています。あの悲惨な戦禍を語り継ぎ、二度と同じ過ちを繰り返さないように子々孫々に伝えていかなければなりません。

 最後になりましたが、世界の恒久平和と人類の繁栄のために、たゆまぬ努力を重ねていきますことを固くお誓いし、いまはただ先人の皆様が永久に安らかであらんことを願い、あわせてご遺族皆様方のご健康とご多幸をご祈念いたしまして慰霊の言葉といたします。

             平成二十九年五月三〇日         

                                 兵庫県議会議員

                                          上野 英一

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2017年05月30日(火) | カテゴリー: 活動報告 |

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