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神河町 戦没者慰霊祭(5月25日) 慰霊の言葉

先日参列させていただいた、神河町 戦没者慰霊祭で述べさせていただいた言葉を掲載いたします。

慰霊の言葉

若葉の緑が一段と鮮やかに映える季節に、記録的な「五月の大雨」に見舞われ、被害が心配されましたが、幸い大事には至らず皆様も安堵していらっしゃることと思います。

本日ここに、過去の大戦において亡くなられました神河町出身五八八柱の戦没者追悼慰霊祭が執り行われるにあたり、謹んで慰霊のことばを捧げます。

五八八柱の尊い犠牲の上に戦後の発展があります。とりわけ日本は「不戦の誓い」をし、文字通り平和の上に社会の発展と豊かな国民生活が実現して、この夏に六十五年を迎えます。

しかし近年、世界的には地域・民族・宗教戦争が繰り返され、またテロとの戦いの下に戦争が画策され、多くの人々が犠牲になっているばかりか、飢餓や貧困に苦しむ世界があります。また、平和な日本と言いましても、およそ想像もつかないような凶悪な事件が多数引き起こされ、また十二年連続で年間三万人を超える国民が自らの命を絶っています。最近では働き盛りの三十代、四十代の自殺が著しく増加するなど若者が将来に夢を持てない、高齢者が安心して余生を暮らせない社会があります。

昨年、米国のオバマ大統領がチェコの首都プラハで核廃絶へ向けての演説を行い、ノーベル平和賞を受賞したことは記憶に新しいと思います。平和を願う多くの人びとが、二十一世紀の世界は核兵器のない時代へ動き始めたと希望を膨らませたのも束の間、アジアの東では北朝鮮、西ではイランが核保有への道に進み、世界は核の脅威にさらされています。戦争には「正義」や「大義」というものはなく、そこにあるのは犠牲になられた方々への深い悲しみと残された者の強い怒りだけです。

いま国内では、沖縄・普天間基地の移転が大きな問題になっています。戦後六十五年を迎えるにあたり、全国民が日米安全保障条約・国防を改めて考える時ではないかと考えます。あの悲惨な戦禍の生々しい体験を語り継ぎ、二度と同じ過ちを繰り返さないように子孫に伝えなければなりません。また戦争は最大の環境破壊でもあります。地球環境の保全とともに世界の恒久平和と人類の繁栄のためにたゆまぬ努力を重ねていきますことを固くお誓いし、いまはただ先人の皆様が永久に安らかであらんことを願い、あわせてご遺族皆様方のご健康とご多幸をご祈念いたしまして慰霊のことばといたします。

平成二十二年(2010年)五月二十五日

兵庫県議会議員     上 野 英 一

2010年05月28日(金) | カテゴリー: 活動報告 |

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